学生の頃の「私」と
今の「私」
Sato.M
マーケティング&セールス部
2020年 新卒入社
フェリス女学院大学卒。人事向けメディア『日本の人事部』や人事向けイベント『HRカンファレンス』のHR広告営業およびマーケティング支援を担当。2024年卒の新卒採用プロジェクトで説明会の企画・運営も兼任。
自分の「これまで」と「これから」を知る良い機会
―― 新卒で入社されていますが、就職活動で大切にしていた軸はありますか。
【人と組織の可能性を最大化できる環境を創る】
これが私の人生で目指すゴールだと思っています。
私は幼い頃からダンス、書道、バスケ、テニス、水泳、絵画、楽器…など多くの習い事をしていました。学校であれば基本、同級生や近い年齢の人と関わることがほとんどでしょう。しかし、学校以外のコミュニティが多かった私は、同世代だけでなく上から下まで幅広い世代の人と多く関わりながら毎日を過ごしていました。
私はそこで、身を置く環境や周囲の人がどのような方なのかによって、可能性は無限にもなれば、制限がかかることもあると実感しました。幸い、個々それぞれの特徴、苦手なこと、どうやったら可能性を広げられそうか考え、その環境を創っていくことは苦にならず、楽しく取り組めることに気が付きました。
こうして人事という仕事に興味を持ちます。ただまずは新卒で社会の原理原則を知り、どのように組織が回っているのかを理解したいと思い、人に関わる営業職で就職活動を行なっていました。
―― 学生時代の経験を踏まえたしっかりとした考えのもとに就職活動をしていたのですね。HRビジョンに入社を決めたのはなぜでしょうか。
【ここまで自分の人生軸と一致する企業はないと思ったから】
冒頭で記載した軸をもって就職活動をしている中で偶然、東京駅に大きく『日本の人事部』と書かれた看板を見つけました。最初、大学の学部かなんかだと思っていまして(笑)、検索をかけたのがHRビジョンとの出会いです。会社説明会に参加した際、「人と組織の新しい可能性が生まれる社会」がミッションだと知り、探していたものはここにあるのではないかと、初めて思うことができたのが理由の1つです。
【私と最後まで向き合ってくれた会社だったから】
ほかの会社では、内定をいただくと承諾するまでの期限を提示されました。ただ、HRビジョンだけは、「好きなだけ他社を見てきていい。それでも、うちがいいと思ったら返事をしてほしい」と言ってくれた唯一の会社でした。その言葉をしっかりと額面通りに受け取り、その後も私は多くの企業を見ました。それでも、私を本当に必要としてくれていて、学生であった私と最後まで向き合ってくれた会社は、HRビジョンだと思い、入社を決めました。
「楽しさ」は苦しみの中で生み出されるもの
―― 現在の業務内容について、教えてください。
【営業活動】
新規顧客の開拓、既存顧客のフォローどちらも両輪で行います。新卒の際は教えてもらいつつも、年次が上がっていくと各個人に任されますので、営業スタイルは人によってさまざまです。
【日本の人事部】
主に『日本の人事部』サイトを活用した広告営業を行います。各社のマーケティング戦略や会社の方向性を丁寧に伺い、合わせた形で提案をしていきます。
【HRカンファレンス】
人事の方に気付きや学びのある講演をともに設計することで、接点をお創りすることも行なっています。講演テーマや内容、その後の設計も含め、伴走します。
【プロジェクト】
私は、新卒採用プロジェクト、業務改善プロジェクト、新卒育成プロジェクトなどに所属していました。現在は、専門性/能力向上プロジェクトにも入り、可能性のある人材の見極め、発掘、育成する環境づくりを行なっています。
【専門性】
人事業務の中でより知識を高め、『日本の人事部』として貢献していくため、領域ごとに担当を持ち、専門性を高める取り組みを行なっています。私の専門領域は、「女性活躍推進」です。
―― 多岐にわたる業務をエネルギッシュにこなしていらっしゃいますが、その分、大きな苦労もやりがいも味わっているのではないでしょうか。
【営業活動】
会社として初接点のクライアントと関係を築き、発注をいただけるときは、何度経験しても嬉しい出来事の1つです。その企業の成長過程に「自分」もいるというのは、生きていてよかったなと思える瞬間です。また、クライアントから「次はこういうことがやってみたい/できないか」など、『日本の人事部』ありきで未来に向けたご相談をいただけるときは、やりがいを感じます。もちろん、クライアントに合わせて0から創り上げることもあるため、生みの苦しみは少なからずあります。それでも全力で向き合い、ともに答えを見つけていく経験は、とても貴重ですし、自身の成長を実感できる貴重な機会でもあるので、大事な時間だと考えています。
【プロジェクト】
何か改善したい/より良くしたいという想いから、問題・課題を洗い出し、新しい施策を考え、実行し、上手く機能していると実感できると、楽しいです。正直、プロジェクトで推進していくことは、会社としても新たな取り組みであることが多いため、絶対上手くいくという法則はなく、つらいこともあります。場合によっては、うまくいかないことも。そんな中でも、本気で変えたいと思っているチームメンバーとともに知恵を絞りながら形にし、軌道に乗っていくときの感覚は、苦労以上に味わいたくなってしまいます。
一歩ずつ「着実」に変えていけるように
―― 「女性活躍推進」に積極的に関わっていらっしゃいますよね。その背景などを教えてください。
【専門領域を決めた背景】
私が2年目に入った時、会社として専門性の強化をしていくタイミングでした。当初、日常業務の中でより知識を深めていくのであれば、自身の関心のある領域が良いと思い、人生軸でもある「人と組織の可能性を最大化できる環境を創る」を起点に、ダイバーシティ&インクルージョンにしようと考えました。ただ、それだとあまりに広いなと思い、少数派の中では多数にあたる「女性」に焦点を当てた、女性活躍推進領域に決めました。
【なぜ女性活躍推進か】
私は今まで、女性として何か損をしたという経験はないと感じています。ただ、もし自分の未来の中で「子育て」というフェーズが訪れるなら、損をしたと思ってしまう自分がいるのではないか、とも思っているのです。女性だからこそ、自分の理想とは離れる決断をしなければならないときがくるかもしれない、今の仕事すべてを手放して、また0から築き上げなければならないかも…と思ってしまう自分がいることに気が付きました。そして、そんな未来を望んではいない、同じように思う女性もいるのではないか、私にもできることがある気がする、変えたい、そう思ったのがきっかけです。
―― 現在はどのような活動を行っていますか。
【始めたこと】
女性活躍推進における領域は、これまで会社としても、個人としてもあまり接点を持っていない領域でした。そのため、まずは情報収集と顧客接点を持ち、土台を作るために動き出しました。文章で書くとあっけないですが、これが結構大変でした(笑)。無知な私に対し、快く業界のことについてお話しをしてくださる方もいれば、お叱りを受けること、お断りをいただくことなども多くありました。そこで、リアルな市場動向などを知ることができたと考えています。
【変わってきたこと】
顧客接点を多く持つ動きをしたこともあって、女性活躍に関連したクライアントから相談、発注をいただくことが増え、アドバイス、広告サポートも行なっています。また、『日本の人事部』で女性活躍に関する記事を取り扱う時は、私も関わって進めることも。あとは、女性活躍関連のサービスを持っているクライアントと商談をする同僚たちから相談を受けたり、何か最新情報があれば共有をしてもらえることが増えたりと、変化が出てきています。
【これから】
まだ、具体的にこれをやる!とまで、描き切れてはいないものの、この領域の未来がどうなっていくのか予想し、持論として発信し続けられるよう、日々精進したいと考えています。
どれだけ「自分」と向き合えたかが鍵
―― では最後に就職活動中の学生さんへのメッセージをお願いします。
【自分で決めるということ】
私は就職活動中、100社ほど多くの会社を見て回りました。その中でも、HRビジョンに出会った時の気持ちが忘れられず、今に至ります。人生の大きな決断において、あなたの周りの人はさまざまな意見を言ってくれるでしょう。大手は安定している、給与も低すぎると生きづらい、残業はもちろん短いほうが良い、福利厚生も充実している方が幸せだよ…などなど。私は、その声に耳を傾けすぎて、どうしたらいいか分からなくなる時期もありました。
しかし、最終的に働くのは自分であり、その判断に責任を持つのも自分なのです。もし、あなたの会社選び軸が何かの「条件」で見ているならば、それは入社する頃には、組織内で既に変わってしまっているかもしれません。でも、企業理念やミッションは、その組織が存在する意味ですから、変わることはないでしょう。何を基準にどう判断するのか、自身の心にも語りかけ、ぜひともわくわくする選択をしてください。そうした決断が、今の私の支えになっていると感じます。
【自分で変えるか、環境を変えるかの2択しかない】
お恥ずかしながら、学生時代から新卒の時までは、「あれがない、これがない」「ここが不満、これが足りない」と主張していました。どこかで誰かが準備してくれると思い込み、それを前提に発言していたと思います。しかし、残念ながら会社は与えてくれません。正確には偶然も含め、与えてくれることはあるかもしれませんが、きっとあなたの望むタイミングや形式ではないことがほとんどです。もし、本当にそれが必要で、やるべきだと思うのならば、「自身で変える覚悟を持ち、実現に向けて行動するか」「既にその環境が備わっている組織に行くか」の極論2択しかないと、短い社会人の人生ではありますが、学びました。ぜひ、思い描く理想に組織を変える力のある人、もしくは変えてみたいと思える人にきていただきたい。きっとHRビジョンという組織を「楽しい」と思えるはずです。